九ポ堂上掲.pdfの読み方について
「九ポ堂/DTP/電子ブック」に上掲した.pdf版はモチロンただ読みして下さい。ちょっとだけ「立ち読み可」なんてケチなことは申しません。そんな「反ネット的」な処置は一切なしです。この.pdfは全部読めます。もしかしたら、そのうちお洒落な「紙の本」として九ポ堂から上梓(!)するかもしれないですが、その節はよろしく。http://goo.gl/hCQ2A
.pdfのdownloadの仕方は色々でしょうが、ここでは特にスマホやタブレット端末を意識して作りました。iPadではいまのところ「i文庫HD」アプリがお薦めです。「九ポ堂/DTP/電子ブック」のページhttp://goo.gl/hCQ2Aで、いずれかの本の扉表示をクリックしていただくとすぐdownloadが始まりますが、右上に「iBooksで開く」「次の方法で開く」の表示がでます。「次の方法…」で「i文庫HD」を指定していただくと良いわけです。
iBooksは、あらかじめiPadに乗っているので、もちろんこれで繙読可能です。しかしこのアプリはapple提供の書籍には「ページ捲り」の機能が有効ですが、自前で(タダで)UPした.pdfを繙読する際には対応していません(2012/12現在)。で、ちょっと有料ですが「i文庫HD」ですと「ページ捲り」が楽しめます(クダラネーという向きにはお薦めしません)。
これだと「右開き」「左開き」のどちらかが指定できますので、縦書きの本なら「右開き」を指定してください。自作、他作の論文、小説、その他さまざまな日本語文書(マイナーで結構)を.pdfに仕立てるのは簡単ですので、こうすると結構リッチな気分になりますゼー。
●ここで『吾輩は猫である』を2段組にしたココロはロージン向けの涙ぐましい配慮であります。縦書きの場合、拡大すると版面がすぐディスプレイからはみ出してしまう。すると一行毎にスクロールして読まなくてはならないという実に馬鹿げた事態に遭遇します。それを避けるための「行届いた配慮」の表れがあるのだと、ご老人の方々にご推奨いただけるとありがたいです(タブレットの操作そのものがアカンか。じゃあ、アナタの老後にどうぞ)。
で、もしかして『猫』なんて中学時代の読書感想文を書く際に読んだから……とおっしゃる向きも多いのでは? これを中学生で読んだのはマチガいでしたよー。せめて、30最以上の家庭人ないしはその経験者がお読みいただくことをお薦めします。あなたが50歳以上でしたら心に沁みます。もっとも漱石はこの『猫』を38-9才にかけて書き、49才で死んじゃったんですよねー。10年間の活動期を一気に駆け抜けた人です。天才って言うのは当たっているけど、文豪にして奉っちゃうのはどうでしょうか。
家柄としてはともかく、実際の育ち方は江戸庶民階級のそれだった。幼少時に罹災した疱瘡で顔が月面状態だったそうで、これは当時にあってもすでにオボッチャマの罹る病ではなかったそうです(千円札の肖像は修正もの)。
それだけに江戸下町の人情と落語的気っ風にどっぷりと浸った生涯だったと思うのですがどうなんでしょうか? その後の権威化が甚だしい文豪像からは相当乖離した生き方が、『猫』における奥さんや姪っ子とのやりとりの絶妙さから伺うことができます。落語を楽しむ気分で味わって下さい。底本に関する解題は、http://urx.nu/2LGJ へ
●『中華料理の作り方百六十種』の著者山田政平は、私の亡き母の叔父に当たりますが、17才にして(1910年!)中国に渡り、それまでは満漢全席等の宮廷料理として日本に紹介されていた中華料理に対して、庶民料理としてのチューカ(ラーメン、餃子、肉マン、シューマイ等々)を早い時期に紹介した一人です。無論、筋金入りの民主主義者でした。私はとても尊敬しています。彼の心意気に反することは絶対にできません。本書に関する解題は、ある程度.pdf内で試みていますが、奥歯に物が詰まった感は拭えません。悪しからず。ところでここに上掲した.pdfにはページ配分等にまだ不備があります。なるべく早めに修正しますので、よろしくご容赦ください。
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