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May 2012

2012.05.22

ススガラスで金環日食を視た。

 TVが「ススガラスなんかでは絶対視ないように!」と絶叫するのもものかわ、自信のススガラスを作成。家内中で取り回して世紀の天体ショーを堪能。
 TVのあの有無を言わさぬススガラス排斥は何だったのだろうか。やはり「文科省+日食フィルター業界(こんなものあるのかね)」との出来レースだったんじゃねーの?
現に「日食観察フィルター」の売れ行きは異常なまでで、当日までにほぼ売り切れだったようだ。中には不良品として販売中止を食らった製品もあったようだが、その他の製品が全部「安全」だったのかどうかアヤシイものだ。
 フィルターを買い損ねたまま当日を迎え、「結局サングラスで視ました」とか「下敷きで視ました」とかいう話しを結構聞いた。これは相当危険な行為でゴザイマスヨ。むしろTVは正しいススガラスの作り方を繰り返し放映し、最終的には自己責任であることを民衆に熟知させるべきなのが「民主的ジャーナリズム」の本来の在り方でしょーが。つまり民衆に自主性を促す好機を逸したなんて、TV屋はなーんも感じていないだろーなー。役所の都合で言えば、面倒くさいから「全部禁止」にしてしまつて、事故があっても当局は関知しないって方が遙かに責任逃れになる。つまり上から目線でヒト(「人民」とも言う)を馬鹿にしている。
 まあ我國のマスメディアが如何に民主的とはほど遠い位置にいるかは、例の原発報道を契機に露呈されてしまっているから、たかが日食網膜症対策ごときことにゴチャゴチャ言うなと言うことかも知れぬ。現に「全国で少なくとも16人に上ることが、日本眼科学会の調査でわかった。」と読売が伝えているようだが、これってマジ? 160人だって1,600人だって驚くべき数字だと思うけど(16,000人だって驚かない。むしろこの位の数字の方がノーマルだと思う)、この大政翼賛的宣伝効果の徹底ぶりは大成功だったということだろー。このファシズム的統制体制ぶりには、かの北方某国も垂涎するところ絶大であることは疑いない。
  何ら合理的な説明もせぬまま、ただ「使うな」の一点張りで右へ倣えさせる愚民支配の手練を一度でも味わってしまえば、その甘味な恍惚感を手放すのが難しくなるのもむべなるかな。
 「かつての皆既日食の際には、太陽が三日月状に欠けるのが観測された(日食は何時だって三日月状に欠け始めて三日月状で終わりますがな。無知極まりないデスクが前夜の酔眼醒めやらぬままに書いた原稿をそのまま棒読みしたんだろう)」とか「ベルギーから日食観察にわざわざ日本を訪れた一団が、こともあろうに渋谷街頭で空を見上げている」と驚く若輩TVアナウンサーがいた。「足の便からも、経費から言ってもここが良いんだと仰ってます」だって。その通りだろーが、テメー。能天気なこの男は「折角日本くんだりまで来たんだから、ここでケチしないでもう一息田舎まで足を伸ばして天体望遠鏡でも覗いたらどうなんだ?」とでも言いたげである。今回の金環日食観察には、都心が絶好の場所だってことすら知らないで辺りをウロウロするな。テレビマンってのは超エリートなんだそうだが(本人達の顔つきにもその得意ぶりが露呈している)、おバカでもエリートになれるんだっていう標本だね(バカタレの方が遙かにリコーだってことすら知らない)。
 日食問題ごときだから見過ごしても良いのかも知れないが、原発問題についても全く自ら学ぶことなく「政治的謀略」にとって都合の良い「情報」を垂れ流すだけで浮かれ調子な連中には天誅を下すしかないだろーなー。
 どのTV局だったか忘れたが、4月初旬、自局の新入社員歓迎会だかで阿波踊りのような手振りで踊り狂っている若者達をチラッと映し出したのには驚いた。憧れのTV局への就職するための難関突破を果たし嬉しくて踊り出すのは仕方がないが、この嬌態を全国ネットに垂れ流すなってーの。

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