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December 2005

2005.12.15

ブロック塀の恐怖

 建築業界がらみでは、アスベストとか構造計算偽造とか、やっと出るものが出てきた。今更の感が拭えないけれども、この問題はどこまで明るみに出されるのだろうか? 事件発覚の当初には「コトを大げさにしないで治めたい」みたいなことを、さる大物の政治家がポロッと口にしたけど、あれが本音なんだろーなー。これって戦後各ギョーカイ体質の根幹にかかわる問題だからなー。
 もう20年以上以前も昔だろうか。どっかで大きな地震があって(阪神よりずっと前のことです)、かなりのブロック塀が倒壊したことがある。で、この規模の地震が首都圏を襲ったら万単位の死傷者がでるというシミュレーションがあった。コレってウヤムヤにもみ消されてしまったけど、なんちゅーことよ。
 今回のマンションとかホテルとかは、当事者にはお気の毒っていう外はないけど、ブロック塀倒壊の方は首都圏住民すべてがお気の毒だと思うけどなー。どうなってんの?
 私が馴染みにしている某所のブロック塀はある意味良心的で、一定間隔に頬杖が設置されている(こんなん珍しいんちゃう? 大方は頬杖なんてないのが大半)。でもこれって倒れる時は必ず道路側ってことだよなー。道を歩いている者にはたまったもんじゃない。
  コンクリートブロックっていうのは、厚さにもよるけど(h190×w390)、1ヶが8キロ前後ある。これにコンクリートを流し込んで、一応、鉄筋も通したりなんかすると、1ヶが軽く10キロをオーバーする分けですよ。んで、某所のブロック塀はこれが7段積んであるから、幅40センチ弱で70キロあるってわけですねー(7段ではやっと目隠しになっているかなーという程度の高さ。本格的に内側を隠すんなら10段は欲しいところ。これだと100キロにはなります)。仮にこれが幅1メートルにわたって倒れてきたら、200キロの下敷きになる。某所の場合、20メートル以上の長い塀だから、1トン半余の重さに押し潰されるってわけ(横キンが入っているので却ってヤバイ)。人間ノシイカだなんて冗談は言ってらんない。
 かつての関東大震災の折、東京の塀はせいぜい黒板塀か生け垣で、塀なんて全然ない住区も多かったはず。戦後の一時期は、塗装もなしで木地のまんまの板塀が続いていた時期がある。これっていまやノスタルジーの原風景なんだが、それも高齢者の脳裏にかすかに残っているかいないか。
 万年塀なるものが何時からあるのか知らないが、ブロック塀は戦後のもの。大正末の大震災のときに、これらの塀が現在の規模で普及していたら、それはまあ大変な阿鼻叫喚の光景がさらに重なっていたわけです。
 ま、欠陥構造建築の方は関係者間で何とかしていただくとして(これってヒニクなんだけど)、この際もう一度ブロック塀に着目していただきたいですねー。これまで某政党とブロック業界との親密な関係があったんだとしても、これからはフェンス業界との関係に乗り換え時期ってものではないでしょうか。ブロック積みは3段までとし、それから上部の構造は軽量フェンスとする。できたら金網状が僕の好みだけど、目隠ししたかったらそのような製品も多種出回っています。
 それでもどうしてもブロックを高々と積み上げたいという向きには建築基準並の構造検査を義務付け(道路側に倒れるなんて論外。強震の際には敷地側に倒れるように設計する)、1段積み上げる毎に課金していくブロック塀税の施行を提唱いたします。ねえ、某知事さん。税収ガッポリよ。

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